ガイドから「帰るつもりがない」「癒し中」と告げられ…
まさか自分の飼い猫が行方不明になるとは…。
今年我が家で1番の事件はやはり、うちで飼っている16歳のオス猫ソラが家出をしたことです。
結論から言いますと、8日後に自力で戻ってきました。連日猛暑日でひどい脱水状態だったので即入院、2週間後に退院して無事生還しました。
ソラは普段から庭に出て近所を散策する猫で、いつもなら数時間で戻ってくるのに、夜になっても帰ってこない。次の日も、その次の日もソラは帰ってこない。こんなことは初めてで、連れ去られたか、事故にあったか、本当に毎日気が気でなく、外へ出したことを悔やみ、無事に帰ってくるよう祈る日々でした。
近所じゅう探し回っても、名前を呼んでも出て来ないので、最初はペンジュラムリーディングをして居場所を突き止めることにしました。方角と距離をペンジュラムで求めていって、大体の見当がついたところで探しに行ったのですが、どういう訳か見つかりませんでした。
今度はパワーストーンを使ったリーディングをして、「今ソラはどうしていますか?」と聞いてみると、意外な答えが返って来ました。
“ソラはいま、とても癒されていて、
天使が見守って安全な場所にいます。
飼い主が見つけるのはとても難しいでしょう。”
がびーーーん! ショックな回答でした。…というか、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、このリーディングの解釈は考えようによっては2通りあるのですよ。
現在、生きていて、家より外にいる方が快適で、しかも安心・安全に守られているから、帰りたくないと思っているパターンか、もしくは、すでに死んでいて、あの世で天使に癒やされていて、そもそもが帰れるはずもないパターンと読むこともできるのです。
一応、リーディングでは死に関する質問はタブーとされていて、ペンジュラムでどっちですかと聞くのも恐怖でした。そこで、質問の仕方を変えて聞きました。帰れないのか、それとも帰るつもりがないだけなのか…。
“帰るつもりがない”
死んでしまったならば亡骸を回収したいと思い、もしも生きているのならば帰って来てほしいと謙虚な気持ちになりました。
「ソラがうちに帰ってくるようにするには私たちはどうすればいいでしょうか?」
“まず、これまでの待遇や環境を改善する必要があります。
呼び戻したいというのならサイキックを使いなさい。
警告・注意が必要です。そして悪い方に考えるのはやめること。”
猫の家出の多くは家に帰りたくないからという理由はよくあることではあります。とりあえずこれはまだ生きているな、と。でもまずい状況ではあるな、と読みました。「サイキックを使う」これは、例えば意識を飛ばす「テレパシー」や「おまじない」など超能力や霊能力、魔法的なことを指して言っています。
昔から「猫が帰ってくるおまじない」があるのは有名な話ですよね。
知ってはいましたが実際にやったことがなかったので、今回初めてその「おまじない」をやりました。それは、百人一首の句を使った強力と言われる不思議なおまじないで、よく、これで猫が帰って来たという話を聞きます。
始めは紙に上の句だけを書いて玄関に貼り、毎日声に出して詠み、猫が戻って来たら続きの下の句を書いて、最後は燃やしておしまい、というものです。
上の句は、
『立ち別れ いなばの山の峯に生(お)ふる』
下の句は、
『まつとし聞かば いま帰り来(こ)む』
内心、半信半疑ではありましたが、毎朝毎晩5回ずつ、上の句を詠んでいると、下の句を詠みたい衝動に駆られます。下の句は、猫が帰って来てから書くのですが、「帰って来た」と意識が過去形に刷り込まれるような感覚があるのです。ある意味これは引き寄せの法則にも似ていますね。詠みながら、私の心の中では毎日こんなふうに声かけをしていました。
「ソラ、あの日からソラと別れてしまったけれど、お母さんはずっとソラの帰りを家で待っているからね。ちゃんと聞いてる?お母さんはソラの帰りを待っているのだから、聞こえたならば帰って来ないとね。ソラは家に帰ってくるよ?」
数日後の早朝、ニャーと鳴いて、帰って来ました。
でもそれからが大変でした。
ガイドから、“警告。注意が必要”と言われた通り、脱水症状は重症で、既往症もあり病院で何度か死にかけました。私は過去に老猫を2匹保護して、どちらも1週間で亡くなり看取るという経験をしています。その時の猫と重なるのです。体重が半分になるほど軽くなって死相のようなものを感じていました。猫は死ぬ前に家を出ることがあり、ソラは家で死ぬことを選んで戻ってきたようにも思いました。ですから私は病院から電話がかかってくる度に死んだか…と何度も思いました。
今はお陰様で、以前よりも食欲が旺盛になり、慢性鼻炎の症状まで良くなりました。そして、今回のことで私たちも猫を外に出さないことにしましたが、ソラ自身も外に出ようとしなくなりました。もしかしたら懲りたのかもしれません。
病院の先生と看護師のみなさん、そして天使と虹の橋を渡ったみんな、その節はたくさんの応援をありがとうございました。心より感謝申し上げます。